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クラミジアに感染した時に女性と男性で症状に違いはあるのか?

頭を抱えている男性

クラミジアの病原体は人間の性器・喉(のど)・目などの粘膜に感染して、その後炎症を起こすことで発症することが知られています。最も患者数の多い性器クラミジアは、男性と女性で症状に違いがあるので注意が必要です。男性・女性ともに病原体に感染すると、1週間~1ヶ月ほどの潜伏期間が続いてから発症します。感染してから発症するまでの潜伏期間の長さには個人差があり、人によっては1ヶ月以上続く場合もあります。

男性が性器クラミジアに感染した場合は、まず最初に尿道炎を発症します。尿道炎になると、排尿時にのみ軽い痛みやうずくような痒みの症状が出ます。排尿時以外はこれらの自覚症状を感じることがないので、病気であることに気づかずに見過ごしてしまうケースが多いです。尿道炎を放置し続けると、病原菌は生殖器(精巣)に拡大し、睾丸で炎症を起こして激しい痛みと腫れの症状が出ます。

女性が性器クラミジアになると、腹痛や不正出血などの生理不順に似た症状が出るという特徴があります。最初に膣や子宮の入口部分で炎症が起こりますが、この時点では痛みや違和感を感じることはありません。放置すると病原菌が子宮内や卵管・卵巣に拡大して炎症を発症しますが、下腹部の軽い痛みや不正出血・おりものなどが出る程度です。生殖器で炎症を起こしても病気に気づかない人もいますが、この状態を放置すると、病原菌が腹腔内に移動して炎症を起こします。腹腔内の炎症(骨盤腹膜炎・肝周囲炎など)を発症すると、激しい痛みや高熱が出てきます。

性器クラミジアに感染すると、男性と女性で症状が大きく異なります。男性の場合や排尿痛や睾丸の圧痛などの局所的な症状が出ますが、女性は腹痛のように性器以外の場所にも症状が出ます。男性と女性では症状の出方が違うので、同じ病気であることに気づかないケースが少なくありません。

男性が性器クラミジアに感染すると、約半数の人が発症初期に排尿痛や違和感を感じるので病気であることに気づきます。これに対して女性患者の場合は、発症初期に痛みや違和感などで病気に気づくのは2割程度で、全体で約8割の人は病気であることに気づきません。発症初期に体に何らかの異常を感じて病気に気づく人の割合についても、男性と女性で大きな違いがあります。

クラミジアは性器だけでなく、喉(のど)や眼の粘膜に感染して炎症を起こすことが知られています。ちなみに性器以外の場所にクラミジア菌が感染して発症する場合には、性別による違いはありません。